こんにちは、志田園芸です。
夕方から夜にかけての冷え込みが厳しくて、とうとうこたつを出しました。白鳥も飛んで、柿もすっかり赤く熟れて、もうすぐ冬が来るんだなぁと実感しています。しょうない秋まつりの後から用事が続いて、センペルの補充もできず、ショップを閉めたままで申し訳ありません。年内にもう一度開けたら、それで今年の分は終わりにしようかなと考えていますので、もう暫くお時間を下さい。

さて、今回はメダカの屋外飼育における雨対策についてです。
以前にも書きましたが、私はメダカを太陽の光と風と雨の当たる屋外で飼育しています。
容器に雨が当たると水位は上昇します。やがて満杯になると、行き場を失った水は容器のフチから溢れ出してしまいます。このとき、水の流れに乗ってメダカも一緒に流れ出てしまうことがあります。水の流れに乗らなくとも、水面と容器のフチの高さが近ければ何かの拍子にジャンプしたメダカが容器の外に落下してしまう事故が起きます。そうやって容器の外に出てしまったメダカは当然死んでしまいます。
容器に直接小さな穴を開け、自然とその穴の高さまで水抜きを行うように細工する方法は、穴よりも身体が大きな親メダカならば有効ですが、生まれたての稚魚や生後1~2ヶ月ぐらいの幼メダカなんかはその穴を通り抜けてしまったり、穴に身体が吸い込まれて嵌り、絶命してしまう事でしょう。
かといって、予め雨を想定してカバーを掛けたりするのも容器の数が多いと結構苦労しますし、特に夏場、雨の予想が外れて晴れると、日光がカバーを掛けた飼育容器に当たって水温が急上昇&風通しの悪さからくる高水温と酸素不足でメダカが酸欠に陥り、死んでしまうなんて事になったら最悪です。
なので、予めカバーを掛けるのも個人的には便利とは言い難く感じます。

外出中、短時間で一気に降るゲリラ豪雨にも対応でき、なおかつ設置が簡便で、どの段階のメダカにも使える水位調節方法はないものか……とネットで調べていたところ、小さな庭と、めだかのいる暮らしのキタキタさんの記事『突然の雨に、ウールマットが大活躍』に辿り着きました。
記事を読んで早速、金魚飼育で使わなくなった古いフィルター用マットを引っ張り出し、容器に垂れ掛けました。

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容器を置いている場所はとても風通しがよく、ただ垂れ掛けただけではフィルター用マットがすっ飛んでいってしまうので、手元にあった金属製のクリップで挟んでみました。撮影当時、初設置からだいぶ月日が経っていたので錆びてしまっています。いずれ壊れてしまうでしょうから、要改善ですね。

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容器内の水位を下げたいところまでマットを引っ掛け、残りを容器の外にこんな感じで垂れ掛けておくだけで、雨が降って水位が上昇すると毛細管現象?によって容器内の水が外に流れていきます。
しとしと降る時はポタポタと、ゲリラでダーッと降った時はツーと線状で排出され、複雑に絡み合ったマットの繊維のお陰で稚魚が吸い込まれる心配もありません。
材料も、捨てるものを使えばタダだし、新しく買うとしても安価。設置も簡単でメダカの吸い込み事故も起きない。容器内に垂らすマットの長さによって、任意の水位に調整可能なので、メダカの飛び出し事故も防止できる。とても便利で感動しました。この方法を知ってからは、もう雨が降っても慌てて外に出る事も、外出先から急いで帰ることもなくなりました(^^)
同じような悩みを抱えているメダカ飼育者さんに、是非ともお勧めしたい対策法です。