こんにちは、志田園芸です。

以前、私は鳥海ボトルアクアの生態系アドバイザーなる人物が、村上氏がアップロードした荘内日報の記事を読むと分かる通り、鶴岡に拠点をおいて活動されている水野野生生物調査室代表の水野重紀先生であったと書きました。


そして地元鳥海山麓の素晴らしい資源を使ってボトルアクアをつくりこの自然の魅力を広めることができないかと考えました。自然のものと生き物を扱うにあたり、水野野生生物調査室を主宰する水野重紀さんから助言をいただきながら試行錯誤を繰り返し、活動を続けてきました。

引用元:荘内日報平成29年7月15日発行 荘内日報こども新聞VOL.31 んだんだ より引用

SNSやイベント、販売ページを見ると、現在も鳥海ボトルアクアは生態系アドバイザーの指導の元、制作していると書いています。村上氏は荘内日報で水野先生の名前の他に、具体的な個人名をどこにも挙げていません。そして水野先生は県の環境アドバイザーであり、鶴岡を拠点に活動されていて自然や生態系に詳しい人物です。これらのことから、水野先生は村上氏の鳥海ボトルアクア制作について生態系アドバイザーとして指導しているのだと捉える事ができます。

3
引用元:鳥海ボトルアクア http://chokaizan-aquarium.com/

水野先生の活動や功績については、かねてから私の知人より伺っておりました。
だからこそ私には、どうしても引っかかるものがありました。
県の環境アドバイザーで、自然や生態系に精通された水野先生の名前が、どうしてメダカが次々と死んでしまうような粗悪なボトルアクアリウムのインタビュー記事に載っているのか。
知人から聞いていた水野先生のイメージと、メダカをボトルに監禁しじわじわ弱る姿を眺めて「癒やし❤」と呼ぶ村上氏の鳥海ボトルアクアは、あまりにもかけ離れている。
水野先生は本当に鳥海ボトルアクアを絶賛し、生態系アドバイザーとして制作指導を行っているのだろうか?

かつて村上氏が私から「鳥海ボトルアクアの生態系アドバイザーとは誰か」と問われた際、彼は「それは今この場で自分の口からは申し上げられない」と、不自然な回答で明言を避けました。なのでこの事を再び村上氏に尋ねても彼の口から真実は永遠に導き出されないと感じた私は、この鳥海ボトルアクアの問題の当事者として水野先生にコンタクトを取り、事実関係を明らかにすることにしました。
お忙しいにもかかわらず、先生は私の電話に快く対応して下さいました。

水野先生は、鳥海ボトルアクアのアドバイザーなのですか? という私の問いに「違います。そうではないです」と全否定。鳥海ボトルアクアの制作を指導するなどの監修を行っているのですか?と尋ねても「まったくないですね」との返答。今年の夏に荘内日報に掲載された村上氏のインタビュー記事で、水野先生が鳥海ボトルアクアのアドバイザーであるかのように明言されてあったことに関しては「荘内日報は購読してないので読んでない。どんな記事だったんですか?」と逆に問われたので、私は荘内日報の内容を伝え、水野先生の名前が出てしまっている=鳥海ボトルアクアの生態系アドバイザーだと明言されているようなものですとお伝えしたところ、水野先生はそれを全く知らず驚かれている様子でした。
村上氏は私に対して、水野先生には事前に原稿を読んでもらい、掲載の許可を得たと言っていましたとお伝えしたら「原稿? 一度村上氏から長いメールが来て、それを見ただけ。それだけです」と仰っていて、原稿のチェックをさせられたとは微塵も思っていなかったのです。そんなことがあるでしょうか? ご高齢ながらも精力的に活動され、パソコンのメールも使いこなされている水野先生が、村上氏から送られてきたメールの内容が新聞の原稿だとは気づかず、単なる長文メールを受信したと思い込むものでしょうか。村上氏は掲載前にチェックをしてもらい許可を貰ってから載せたと言っていました。それならば原稿としては推敲が済んだ最終的なものでしょうし、何より新聞記事として書かれたものならば、単なるメールではないと水野先生もすぐに気がつくはず。それを長文のメールが来て、それを読んだだけと仰ったということは、掲載を許可するという意思を明確に持っていなかったことになります。何よりも荘内日報に名前入りの記事が掲載されていたことを、私から電話されるまで水野先生は一切知らなかったのですから、事前に原稿を見せて掲載の許可を貰ったという村上氏の話は嘘だったことになります。
荘内日報に於いて、村上氏は水野先生がアドバイザーだから鳥海ボトルアクアはしっかりとした商品なんだと語っていたが、水野先生は鳥海ボトルアクアのアドバイザーで、あの商品を推しておられるのか?と改めて尋ねてみても「まったくそうでない」と断言。最終的に水野先生は村上氏と単に面会しただけであり、鳥海ボトルアクアのアドバイザーではなく、制作のための指導もしていなかったことが判明しました。水野野生生物調査室の水野重紀先生は鳥海ボトルアクアの生態系アドバイザーでははなかったのです。

その後詳しくお話を伺うと、水野先生曰く村上氏とは知人を通じて「相談にのって欲しい」と懇願されて一度会っただけ。
そしてその場で村上氏は鳥海ボトルアクアの素晴らしさについて語ったそうですが、水野先生は村上氏の話を聞きながらも「本当にそうなのかなぁ? ボトルでそんなこと(微生物による水質浄化サイクルなど)が起こるものだろうか」と疑問に思ったとのこと。しかし水野先生はボトルでメダカを飼育した経験があるはずもなく(先生のこれまでの活動を振り返ると判るようにこの方は水量の少ないボトルなんかでメダカを飼育するような人では断じてない!)、憶測でモノを語るべきではないという考えから、村上氏の話を否定も肯定もしませんでした。そして村上氏の歪んだ熱弁に対して「(もしあなたの言っている事が本当なのだとしたら)それは素晴らしいよね」と、単に感想を述べただけだったのです。
さらに水野先生は村上氏と面会した時に「会って話した内容について、先生の名前を出してもいいですか?」と問われたそうで、水野先生は「いいよ」と答えたとのこと。
水野先生は村上氏との会話の内容について、あくまで会話した人物としての名前を出してもいいよ、といっただけであり、鳥海ボトルアクアのアドバイザーとして名前を挙げてもいいよ、とは言っていないということになります。
なので水野先生は新聞やSNSに鳥海ボトルアクアのアドバイザーだと紹介されることも認めておらず、ましてや新聞に名前を出されることも許可しておらず、自分はあくまでも県の環境アドバイザーなのであって、鳥海ボトルアクアとは関わりがないと断言されました。

無題
引用元:https://www.facebook.com/hiros.hiros.3/posts/646025975583852

つまり村上氏は、たった一度会っただけの水野先生の社交辞令を、鳥海ボトルアクアは環境アドバイザーさえも絶賛した逸品だ! と解釈。喜々としてSNSに投稿し、荘内日報に水野先生の名を挙げ、生態系アドバイザーが水野先生であるかのように匂わせ、ネットや看板などで「生態系アドバイザーの監修のもと制作しています」と問題性がないように見せかけ、結局は水野先生を盾にする格好で商売に利用していたのでした。
だからこそ村上氏は、私に生態系アドバイザーの名を問われても、自分の口から「鳥海ボトルアクアのアドバイザーは水野先生だ」とは発言できなかったのです。

そりゃ、言える訳がないですよね。
「鳥海ボトルアクアのアドバイザーになって下さい」とお願いしたわけでもなく、ただ会って話しただけの間柄で、しかも会話のつまみ食いをしただけなんですからね。それなのに荘内日報の紙面で水野先生の名前を挙げ、生態系アドバイザーの指導の元制作していますとは、よく書けたものです。

HOUSE清川屋さんでのイベントをあれだけ宣伝していたにも関わらず、私や他の方からの抗議によってイベントが中止になったことも村上氏は未だ公式にコメントしていません。水野先生の件もそうですが、自分に都合が悪いことを隠蔽したところで怪しまれたり疑われたりするのは当然です。意見があるのならば自分のSNSで主張するべきなのに、村上氏は自画自賛の投稿を繰り返すばかりで、何がどうしてこうなったのか説明していません。以前村上氏は私の自宅を突然訪問した際、こういう話(批判)はネットでは広めるべきじゃないと憤慨していましたが、間違ったことを間違っていると主張して何の問題があるのでしょう? 私がこの記事を書かなければ、荘内日報に名前を書かれた水野先生は鳥海ボトルアクアの制作に携わった者として疑われ、ご本人の知らないままに生態系アドバイザーとして永遠に関連付けられていた事でしょう。はたして水野先生はそれを望んでおられたでしょうか? 私は絶対にないと思います。

今回の件で村上氏は、会っただけの相手の感想まで利用していたことが明らかになりました。
私のLINEメッセージを鳥海ボトルアクアの販売ページにコピーアンドペーストして、品種リスト=メニュー表のように使った時もそうでしたけど、彼に善意を向ければ向けるほど、思いもよらない事態になってしまいます。
過去に村上氏は私が趣味の一眼レフカメラで撮影した改良メダカの画像を見せろと言ってきたことがありました。突然だったので一体何に使うのかと尋ねると「個人的に品種を確認したり覚えるのに使いたいから」とのメッセージが送られてきました。
当時私は画像データを提供できる環境にいなかったため、申し訳ないがそれらはインターネットの画像検索で幾らでも出て来るし、そのほうがより精細なのでそちらを参照して下さいとお願いしても「志田さんが撮影したものを見たい」と一歩も引かず。やむなくパソコンを立ち上げ、画像データを準備しましたが、データが破損しているとのエラーが出て送信できません。そう説明すると、村上氏は「その画像をパソコンで開いてスクリーンショットを撮って、それを送って」と食い下がってきたため、不審に思った私は以降のメッセージを無視しました。
その後、酒田市某所で鳥海ボトルアクアのイベント初出店があり、SNSへの投稿をあとになって知った時、村上氏は私の撮影した改良メダカの画像をこのイベントで使いたかったが為に、あれだけしつこく要求してきたのだろうか……と疑いました。
これまでの経緯やHOUSE清川屋さんの件、様々な方から伝え聞く話などから改めて考えてみても、そのつもりだったんだろうなと感じます。
会話をしただけでアドバイザーとなり、制作指導をさせられてしまうのでは、たまったものではありません。鳥海ボトルアクアとは関わりはないと断言されたのに、荘内日報に名前を掲載された水野先生が気の毒でなりませんし、他にもこうやって当人の知らぬ間に名前を利用されてしまっている方々がいるのではと、他人事ながら不安になってきます。

3
引用元:https://www.facebook.com/shonai.kanko.bussankan/posts/1795334240495054
5
引用元:https://www.facebook.com/shonai.kanko.bussankan/posts/1795334240495054

夏にHOUSE清川屋さんが鳥海ボトルアクアのイベントを中止されたのは本当に英断だったと思います。あのまま開催していたら、それこそモツゴやエビが犠牲になっていた訳です。取り止めになったことで子供や保護者に間違った飼育法や生態系の認識を植え付ける羽目にならずに良かったです。
対応してくださった担当者様ならびにHOUSE清川屋さんには、せっかくの夏の催し物を打ち消すような結果になってしまい当事者の私としても大変申し訳なく思いましたが、地元企業として、小さな生き物の命と自然との向き合い方を大切にしてくださる暖かな心を感じました。有難うございました。

しかし残念なことに、私がブログで取り上げてきた問題を知らず、未だに鳥海ボトルアクアを受け入れているところがあるのも事実です。メダカの棺桶とも言えるこのボトルのどこがそんなにいいのか、私には理解できません。SNSで大人気と言うので検索してみても、出てくるのは私や他の方の批判記事だし、某掲示板に至っては典型的な詐欺商品とまで言われる始末。ハッシュタグで検索しても、関係者の自画自賛コメントや購入した当日の投稿しか出てきません。なによりも不思議なのは、購入した鳥海ボトルアクアのその後をUPされている方が殆どいない事です。メダカ入り、エビ入りも含めて、村上氏曰くあのボトル飼育の循環サイクルは完璧に出来上がっているから、中の生き物は死なないはずなのに。SNSで大人気なのに。都会の方にも人気なのに、おかしいなぁ。人気がある=愛好者がいるということは、購入後も楽しんでいる様子の投稿が次々とあってもいいと思うんですが、さっぱり見つからないんですよ。何を根拠に大人気としているのか。大炎上の間違いなんじゃないですかね?

SNSで大人気と嘘を吐き、何も知らない人を騙すやり方も問題ですが、これって人気なんだ!? じゃあ買おうか! と安易に生き物に手を出す人も問題です。魚犬猫鳥爬虫類などを飼育し、その生き物の習性や特徴などについて間近で学べるのは素晴らしい体験です。しかし、そのきっかけが「皆に人気らしいから」とか「持ってるとオシャレだから飼う」というのは、明らかに間違っています。謳い文句に煽られて購買意欲が湧く人は、生き物そのものに興味があるのではなく、持っていることで自分が良く見られたい・注目されたいという願望があるために、SNSで大人気! なんて、生き物を扱っている人間としては考えられないほど胡散臭い言葉を疑いもせず買ってしまうのです。
生態系の保全や自然の素晴らしさを語る人間ならば、本来はそういった人達に安易に生き物飼育を始めないよう注意喚起をすべき側であり、ましてやオシャレだとしてファッション雑貨感覚でディスプレイしたり広めたりなんか絶対にしません。それなのに村上氏は、このボトルの何がいけないのか? と平然と訊ねてくるのですから、彼の生き物に対する愛情はその程度しかないということなのでしょう。

水換え不要の文字に、ゾッとしました。
この派手な看板に、真実はあるんでしょうか。

1

最後の画像の水色の横断幕に「産めだか」の文字が確認できます。
おそらくこれは「庄内産めだか」なのでしょう。